無痛性狭心症はある?

無痛性狭心症はある?

狭心症や心筋梗塞は虚血性疾患の代表的な疾患で、冠動脈が何らかの原因で狭窄し、血液の流れが滞ったり、完全に詰まったりする疾患です。狭心症は24時間継続して症状が起こるのではなく、胸の痛み・圧迫感、左腕のしびれ、呼吸困難などが発作的に生じるのが特徴です。発作が起こってもほとんどの場合には5分程度で改善します。

 

心筋梗塞の場合は、狭心症と同様の症状がさらに長く続くが特徴で、血流が完全に止まると心臓の酸素が不足して呼吸停止になることもあります。虚血性疾患ははっきりとした症状があるのが特徴ですが、痛みを全く伴わない場合もあります、無痛性狭心症とは言わず、無症候性心筋虚血もしくは無痛性心筋虚血と言います。

 

無症候性心筋虚血は過去に狭心症・心筋梗塞を発症したことがない、心筋梗塞の再発、健康診断などで虚血性心疾患が発見された、など大きく分けると3つのパターンがあります。心筋梗塞の病歴がある場合には、定期検査で発見されやすいですし、虚血性疾患の診断があった場合にも、精密検査によって症状の確定をしやすいので適切な治療を行えます。無症候性心筋虚血は心電図、レントゲンなどの一般的な検査、24時間体制のホルター心電図検査、負荷心電図でも発見されにくいため、超音波検査、負荷心筋シンチグラムなど必要と考えられる検査を駆使しておこうことが必要とされます。

 

しかし狭心症や心筋梗塞の病歴、胸の痛みなどの自覚症状が全くなく、健康体と信じている人の場合には、検査のきっかけがほぼないに等しいため、体調の変化を感じた時には病状が深刻になっていることもあります。兆候として冷や汗・倦怠感があらわれることは分かっているので、心臓に不調を感じなくても念のために検査を受けると安心です。また糖尿病、高血圧、高脂血症など血管に影響を及ぼす疾患がある人も注意が必要です。