労作性狭心症について

労作性狭心症について

労作性狭心症は冠動脈が何らかの原因で細くなり、心臓に十分な血液が流れにくくなって発症します。心臓は体を動かしている間は酸素が必要となるため、出来るだけ多くの血液を供給しようとしますが、血管が細くなっていると血流を増やすことが出来ずに、心筋は酸素不足となります。

 

狭心症特有の胸の痛み、圧迫感、締め付け感などの症状が体を動かしているときに起こります。たとえば階段を駆け上がる、駅まで走るなど、平常時に比べて心臓に負荷がかかった時に発作の症状が起こりやすくなります。痛みの範囲が広いのも特徴で、ほぼ手のひら大の範囲に痛みを感じます。また痛みの持続時間はとても短く、数分程度で回復することがほとんどです。安静時には症状が出ることはないので、運動時の胸の痛みを狭心症と疑わない人も多いです。

 

労作性狭心症は初期段階なら、発作が起こるタイミングは決まっていて安定狭心症の状態ですが、症状が悪化して、さらに血管が細くなると発作のタイミングが一定しなくなり、不安定狭心症になります。血栓が出来て完全に血管が詰まって心筋梗塞を発症する確率が高くなるので、初期の段階で適切な治療を行うことが大事です。

 

狭心の検査は、血液、心電図、心エコー、などが一般的ですが、労作性の疑いがある場合には、運動負荷試験を行って病状を確認・確定します。狭心症には薬と手術の2種類の治療方法があり、片方だけを採用する場合と療法組み合わせる場合があります。薬には発作を短時間で鎮静させる舌下錠やスプレー、発作が起きないように持続して抑制する効果のある貼付薬、血管を拡張する薬、血液をサラサラにする薬など、医師の判断で処方されます。また手術にもカテーテルとバイパスの2通りの方法があります。